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地震に強い家づくりのコツ!耐震強度の高い住宅とは?
地震の多い日本。「マイホームには地震のリスクがあるかも」と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしご安心ください。建築基準法の改正により、震度6強から7程度の地震でも崩壊、倒壊しないレベルの耐震基準が標準化されています。
ただそれでも「家族がより一層安心して住める家を作りたい」と思う方もいらっしゃるでしょう。そこでこの記事では、地震に強い家づくりのコツをご紹介します。
目次
「地震に強い家」の定義
地震に強い家とは、地震の被害を最小限度に抑えられる住宅のことです。
元来建物は重力に抵抗するような構造で建てられているため、上下動には強い傾向があります。しかし地震の際には上下左右の揺れのほか、天井などの接合部分に回転する力もかかります。
これらの揺れや力に対応できるのが、地震に強い家です。
地震に強い家づくり4つのポイント
地震に強い家には、次の4つの特徴があります。
- 1.地盤が強い
- 2.基礎が強い
- 3.建物が低い
- 4.地震に強い工法
それぞれについて解説します。
1:地盤が強い
地震に強い家を建てるには、まず土地自体が地震に強いことが大切です。
弱い地盤は軟弱なため、気候や天災などの影響で家が傾いたり沈下したりすることがあります。
これに対して強い地盤では、硬く締まった性質のため頑強で丈夫です。
過去に水に浸かった歴史がない、つまり小高い場所にある土地や、固い岩盤や砂、小石を多く含む土地は、地震に強い傾向があります。
地盤調査で地盤の強さを事前にチェックすれば、より安心で安全な家を手に入れることが可能です。
2:基礎が強い
家づくりの基礎となる土台は、耐震において重要です。
日本の住宅の基礎には、主に次の2つが使われます。
- 1.布基礎:家の基礎の立ち上がり部分に鉄筋を入れてコンクリートを打つ
- 2.ベタ基礎:床から家の基礎の立ち上がり部分まで鉄筋の入ったコンクリートで一体化
(画像出典:環境省水・大気環境局 大気生活環境室 地方公共団体担当者のための
建設作業振動対策の手引き)
基礎の種類 | メリット | デメリット |
布基礎 | 耐震性に優れる 湿気に強い シロアリの被害を受けにくい | コストが高い |
ベタ基礎 | コストを抑えやすい | 耐震性がベタ基礎より低い 湿気やシロアリの影響を受けやすい |
地震に強いことを重視するなら、ベタ基礎を選ぶとよいでしょう。
ベタ基礎であれば広い面で家の重みを支えるため、荷重を分散できます。さらにベタ基礎は、湿気やシロアリといった家の安定性を損なう原因にも強い土台です。
ただしコスト面で高くなりがちな点は、見逃せません。いくつかの施工会社から見積もりを取り寄せて、比較検討することが大切です。
3:建物が低い
高層より、低層の建物の方が地震に強い傾向があります。なぜなら、高さがないことによって地震による揺れの影響を受けにくいためです。
例えばページ冒頭に掲載した岡山市のK様邸や、次の倉敷市A様邸のような平屋住宅は、地震の揺れによるダメージを受けにくい建物です。
また低層の建物には地震のほかに、台風の被害を受けにくい特徴があります。これは上層階をもたない分軽量な平屋の場合、下から上へ吹き上げる風の抵抗が少ないことが理由です。経年に伴って建物自体に蓄積するダメージを低減する効果も期待できます。
4:地震に強い工法
住宅に使われる工法には次の3つがあります。
- 木造
- 鉄筋(S)造
- 鉄筋コンクリート(RS)造
地震に強い家というと木造の家は「地震に弱いのではないか」と不安に思われるかもしれません。
確かに鉄筋コンクリート(RS)造は圧倒的な耐震性能を発揮します。しかし木造の住宅も負けてはいません。
木材には高い柔軟性と軽量さという強みがあります。地震による揺れの影響を最小限に抑えることも可能です。
それぞれの工法の特徴をまとめたものが下の表です。
工法 | メリット | デメリット |
木造 | 強度と柔軟性がある 乾燥するほど強度が増す 地震の揺れに強い | 品質にばらつきが出やすい 劣化が早い 耐震性を担保するには柱や壁の数が必要 |
鉄筋(S)造 | 耐震性が高い 耐用年数が長い | 強固な地盤が必要 |
鉄筋コンクリート(RS)造 | 極めて耐震性が高い 横揺れ・縦揺れのいずれにも強度を発揮 耐用年数が長い | 費用が高くなりがち 強固な地盤が必要 |
これらの工法は、組み合わせて使用されることもあります。それぞれの工法の強みを生かしながら弱点をカバーできれば、耐震強度を高めながら予算内で理想の家づくりを実現することも可能です。
まとめ
地震に強く家族が安心して住める家作りを実現するには、さまざまな要素をトータルで検討することが欠かせません。
どのような工法や建材が、地震に強い家づくりで必要になるか。
予算などの要素を加味し、妥協しても問題ない箇所はどの部分か。
お客様のご要望を実現するための方法を、プロフェッショナルな観点からご提案いたします。
理想の住まいに対するイメージを、私共にお聞かせください。お客様の夢のマイホームを現実にするお手伝いをいたします。