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家づくりコラム

コートハウスとは?3つのレイアウトと特徴を解説【施工事例あり】

コートハウスとは中庭のある住まいのことです。プライバシーを確保しながら採光や通風をよくできることから、人気が高まっています。

そこでこの記事では、コートハウスの3つのレイアウトと特徴を紹介します。

自由度が高く、スタイリッシュなデザインと機能性を両立させたレイアウトのひとつとして、マイホームプランの参考になさってください。

目次

コートハウスの特徴

コートハウスとは、中庭を持つ住まいのことです。

コートハウスにおける中庭は、外の空間とつながる構造のバルコニーやウッドデッキとは異なります。外壁や堀などに囲まれた空間であることから、開放感がありながらもプライバシーを維持できるのが大きな特徴です。外には閉じ、内には開いたデザインが実現します。

なおコートハウスという工法は、ヨーロッパの都市部で発達したものです。建物や塀に囲まれた中庭はスペイン語でパティオとも呼ばれることから、コートハウスを「パティオ」と表現することもあります。

また中庭というと西洋の住宅をイメージされる方も多いでしょう。ところが実は、間口の狭い京町屋に代表される日本家屋にも、コートハウス(中庭)の構造が用いられています。

伝統とモダンが融合したレイアウトが、コートハウスです。

コートハウス3つのレイアウト

コートハウスの代表的なレイアウトには、次の3つがあります。

  1. 1.L字型
  2. 2.ロの字型
  3. 3.コの字型

1:L字型

居住部分をL字型に配置したレイアウトのコートハウスです。L字型レイアウトが向いているのは、次のようなケースです。

  • 長方形の敷地形状
  • 庭部分を広くしたい

庭を広くデザインすることが容易なため、プライベートを確保しながらアウトドアを満喫したい、ガーデニングを楽しみたい、またお子様をのびのび遊ばせたい、といったニーズにピッタリです。

2:ロの字型

コートハウス(中庭)という言葉をまさに体現しているのが、ロの字型のレイアウトです。住まいの中心に中庭を配置し、庭の四方は建物や堀で囲みます。

ロの字型のコートハウスは、次のようなケースで選ばれる傾向があります。

  • 正方形に近い形状の敷地
  • 庭はコンパクトでもよい
  • 建物の採光や通風をよくしたい

建物の内部に配置された中庭は、インテリアデザインの一部としても機能します。

3:コの字型

コートハウスのレイアウトには、カタカナのコの字になるように建物を配置したものもあります。

コの字型のコートハウスがおすすめなケースは、次のとおりです。

  • 閉じ過ぎず開きすぎないコートハウスにしたい
  • 庭の使用頻度はそれほど高くない

外に対して完全に閉じるのではなく、一方向を開放することで開放感とプライベートの絶妙なバランスが実現します。

コの字型のコートハウスは、L字型とロの字型の中間的なレイアウトです。解放されている面の目隠しのために設置する堀や植栽のチョイス次第で、オリジナリティやデザイン性が格段にアップする魅力があります。

コ字型レイアウトの施工事例

冒頭の画像でもご紹介した浅口市のN様邸が、コの字型のコートハウスです。

自然豊かな土地で庭仕事がしたいというN様のご意向を反映し、明るい日差しが差し込み全身で自然を感じられるコートハウスに仕上がりました。

コートハウスの効果で、室内の採光や通気性もアップしているのもポイントです。

まとめ

コートハウスは、開放感を維持しながらも家族だけのプライベートな空間を確保したい方におすすめな工法です。外観と内観のイメージを大きく変えることもでき、意匠を凝らしたこだわりの家づくりも実現します。

ご希望のライフスタイルを最大限可能にするコートハウスの設計は、ぜひ私共にご相談ください。コートハウスの特徴を考慮しながら、暮らしやすく安全で安心な住まい作りのお手伝いをいたします。