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家づくりコラム

注文住宅の間取りの決め方とは?「いい間取り」のポイントを紹介【施工事例あり】

注文住宅の間取りは、家族の暮らしを大きく左右する重要な要素です。
理想的な間取りを実現するためには、家族のライフスタイルや将来の変化を見据えること。
そして、効率のいい導線や快適な空間づくりについて、考慮することが大切です。

本記事では、注文住宅の間取りの決め方と「いい間取り」のポイントについて、解説します。

目次

間取りを決める5つのステップ

間取りを決める際は、次の5つのステップを経ます。

  1. 1.必要な部屋数を決める
  2. 2.延床面積を決める
  3. 3.住宅の構造を決める
  4. 4.住宅の形状を決める
  5. 5.ゾーニングをおこなう

1.必要な部屋数を決める

家族構成や将来的なライフスタイルの変化を考慮し、必要な部屋数を決定します。
ここで決定する部屋数は、間取りを考える上での基本となるので、慎重に検討することが大切です。

2.延床面積を決める

世帯人数に合わせて、適切な延床面積を設定しましょう。
この段階で大まかな家の規模が決まります。

3.住宅の構造を決める

平屋、1.5階建て、2階建てなど、ライフスタイルに合った住まいの構造を選びます。

4.住宅の形状を決める

土地の形状や周辺環境、耐震性やエネルギー効率といった条件を考慮しながら、最適な住宅の形状を決定します。なお、代表的な住宅の形状は、次のとおりです。

住まいの形状特徴
平面形状建物を真上から見た時の全体の形状を指す。
正方形や長方形、L字型、T字型といったものがある。  
立面形状建物を正面や側面から見た時の形状のこと。 階数・屋根の形状・窓の配置といった要素で構成される。
構造的形状建物の骨組みや耐震性に関わる形状のこと。 1階と2階の耐力壁や柱の位置が揃っている形状や、1階と2階で柱の位置が異なる、または壁の配置が不規則な形状などがある。

5.ゾーニングをおこなう

ゾーニングとは、目的を持って区間や区域(ゾーン)を分けることを指します。

住宅設計において、ゾーニングは「間取りの骨格」をつくる重要な要素です。
生活動線を考慮し、各部屋の配置を決めます。

「いい間取り」5つのポイント

「いい間取り」には、絶対的な正解はありません。
しかし次の5つのポイントを意識することで、理想的で生活しやすい「いい間取り」を実現できます。

1.家事動線が最適化されている

2.採光と通風を考慮している

3.プライバシーが確保されている

4.収納スペースが充実している

5.将来を見越した設計になっている

1.家事動線が最適化されている

家事動線の最適化は、日々の生活を快適にする重要な要素です。

たとえば水回りは1箇所にまとめて配置すると、家事の効率が上がるのでおすすめです。
このとき回遊動線を取り入れると、スムーズな移動が可能になります。

ただ回遊動線は便利ですが、次のようなデメリットがあることを知っておきましょう。

  • 廊下が増える:居室などのスペースが減る可能性
  • ドアが増える:間取りの構造が複雑になりがち

廊下やドアが増える分、より多くの建材が必要です。コストがかかる可能性もあります。

回遊動線を取り入れる際は、全体のバランスをみながら調整することが重要です。

2.採光と通風を考慮している

自然光と風通しは、健康的で快適な住環境を作るために不可欠の要素です。採光や通風を考える際は、次のようなアイディアが効果的です

  • 各部屋に十分な窓を設け、自然光を取り入れる
  • 風の流れを考慮した窓の配置で、効果的な通風を確保する
  • 白を基調とした内装で光を反射させ、開放感を演出する

家の方角や理想のライフスタイルに合わせて、検討すると良いでしょう。

3.プライバシーにどの程度の配慮が必要か考える

道路からの視線や家族間のプライバシーを考慮して、間取りを決めましょう。

このとき、大切なのはバランスです。プライバシーを重視しすぎると、閉鎖的な印象になります。
プライベートエリアとパブリックエリアのバランスが重要です。

たとえばお子さんが小さい間は、リビングと個室の間は、できるだけ開放的な空間にして一体感を持たせるとよいでしょう。
しかし成長が進むにつれて、それぞれのプライバシーを確保できるように、間取りを変更できる工夫が必要です。

このとき可動式の壁を設置したり、ドアを複数設置したりといった工夫があれば、ライフステージに合わせてリフォームを伴わずに間取り変更できます。

お子様の成長に併せて、2部屋に仕切れるようドアを2つ設置した岡山市のN様邸

ライフステージに合わせて、自由に変更できる間取りです。

リビングの隣の和室は、お子様が遊んでいる様子をいつでも視野に捉えられるよう、開放的にデザインされています。

まとめ

注文住宅の間取りを決める際は、家族の生活スタイルや将来的な変化を見据えつつ、効率的な動線、快適な空間、十分な収納などを総合的に考慮することが重要です。

しかし、間取りは一度決めたら、簡単には変更できません。
慎重に検討し、納得のいく決定をすることが、後悔のない注文住宅づくりにつながります。

「どんな間取りにしたら、家族がストレスなく暮らせるだろう?」

「理想の間取りがあるが、実現可能だろうか?コストはどのくらいかかる?」

こういったお悩みは、私共ブルームスにご相談ください。
住まいづくりの頼れるパートナーとして、理想の注文住宅が出来上がるまでの過程で、伴走します。