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たっぷり作ったのに使いづらい?それ、収納の“場所”が原因かも
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たっぷり作ったのに使いづらい?それ、収納の“場所”が原因かも
家づくりで「収納は多い方がいい」と思っていませんか?
もちろん収納は多ければ多いほど便利…と思いがちですが、実際には“量”よりも“場所”と“使いやすさ”が重要です。
せっかくたくさん作ったのに、「遠くて取りに行かない」「奥にしまい込んで忘れてしまう」…そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、生活動線とセットで考える収納づくりのポイントをご紹介します。
収納は“動線の中”に作る
収納は、使う場所から近いほど便利です。
キッチンで使うものはキッチンの近く、洗濯物をしまうなら洗濯動線の延長上に。
「使う場所からの距離」を意識するだけで、家事の効率や毎日の暮らしやすさはぐんと変わります。
収納は“見せる”と“隠す”のバランスが大切
すべてを見せる収納にすると、いつもきれいに整えておかないと生活感が出やすくなります。
一方で、すべてを隠す収納にすると、取り出すたびに扉を開ける手間が増えます。
よく使うものはオープンに、隠したいものや季節物は扉付きに。
このバランスを最初の設計段階で考えておくことがポイントです。
【施工事例①】リビングに集約した大容量本棚&マルチ収納
平屋で、リビングから中庭へつながる開放的な空間。本好きの施主様のために、壁一面に造作本棚を設けました。
棚の一部には壁掛けテレビスペースや、窓際に腰掛けられるベンチコーナーも。
扉付き収納も混ぜているので、リビング収納としても活躍します。
→ 使う場所のすぐそばにある“本棚兼リビング収納”の好例です。
▲ 画像:リビングに集約した大容量本棚&マルチ収納
【施工事例②】洗濯〜収納が最短で完結するランドリールーム
脱衣・洗面・ランドリーを兼ねた平屋のお家。洗濯機から干す動線、さらに干したものをファミリークロークへ収納する動線まで一直線。
ランドリールーム内にもタオルなどを置ける棚があるので、使いたいときにすぐ手が届きます。
→ 家事動線と収納を一体化した事例です。
▲ 画像:洗濯〜収納が最短で完結するランドリールーム
【施工事例③】キッチン横の多機能パントリー
2階LDKのお家。キッチン横のパントリーは、家電やWi-Fi機器を置くことを想定してコンセントを計画。
来客時はロールスクリーンで隠せるよう仕込みもしてあり、“使いやすさ”と“生活感を隠す工夫”を両立しています。
→ 家電や日用品を“近くに隠せる”収納例です。
▲ 画像:キッチン横の多機能パントリー
まとめ
収納は“多ければいい”のではなく、“必要な場所に必要な分だけ”が理想です。
設計段階で生活動線をシミュレーションしながら収納の位置と使い方を考えることで、
毎日の暮らしが驚くほど快適になります。