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家づくりコラム

新築一戸建てでかかる諸費用はいくら?内訳や相場、ローンや土地購入の諸費用も解説

新築一戸建て住宅を建てるには広告の価格以外に諸費用がかかることをご存じでしょうか。
諸費用は条件によって高額になることもあるため、予算オーバーを防ぐにはあらかじめ目安を知っておくことが大切です。

今回はマイホームを建築するときにかかる諸費用と、土地購入や住宅ローンで必要な諸費用を詳しく解説します。

目次

家の諸費用相場は10%

諸費用の相場は、家を建てる総額予算のおよそ10%が目安と言われています。
ただし、建てる家や敷地などの条件によっては、それ以上かかることもあります。
いざ家を建てる段階になって、お金が足りないということにならないように、以下で紹介する代表的な諸費用の項目と相場を知っておくようにしましょう。

建物で必要な諸費用

家の新築では、主に以下のような諸費用がかかります。

印紙代

印紙代は契約を結ぶために納める税金です。
契約金額によって定められた額の印紙を、郵便局などで購入して契約書に貼ります。
2024年3月31日までに結ぶ契約には軽減措置が設けられています。

登記費用

登記費用は、建てた家とその持ち主を法務局に登録するための費用です。
内訳は手続きを代行してもらう司法書士への報酬と、登記で納める税金の登録免許税です。
費用相場は20〜30万円程度ですが、建物の大きさや依頼先によって異なります。

水道加入金・下水道負担金

水道加入金は新規に水道を使うにあたって、水道局に支払う権利金です。
支払いは初めの一回だけですが、金額は市区町村によって異なり、数万円〜数十万円ととても幅があります。

また道路の下に下水管が埋まっている地域では、家を建てて下水を使い始める際に負担金を支払いますが、こちらも市区町村によって金額が異なります。
2つが重なると大きな金額になるため、早めに確認しておくと良いでしょう。

各種許可申請費用

家を建てるときは、行政や委託機関へ提出する建築確認の申請手数料がかかります。
さらに建てる地域によっては、他の許可申請が必要になることもあります。
また許可申請は費用だけでなく日数がかかるものもあるため、家を建てる地域の事情に明るい住宅会社に早めに相談するようにしましょう。

火災保険料

火災保険は家が万が一、火事などの被害にあったときに補償をする保険です。
建物の保険金額を仮に2,000万円で設定したとすると、5年分一括払いで10万円前後が相場になります。
ただし保険料は建物の大きさや保険会社によって異なり、さらに水災など保険範囲を広げていくと増えていきますので注意しましょう。

住宅ローンでかかる諸費用

続いて、住宅ローンを利用する場合にかかる諸費用を解説します。

事務手数料

事務手数料は、借入額にかかわらず一律5〜10万円程度としている金融機関と、借入額に2%ほどを掛けた金額とする金融機関に分かれます。後者は借入額が多いと高額になるため、銀行選びの際は必ず確認するようにしましょう。

保証料

保証料は、万が一ローンが払えなくなったときに立て替えてくれる保証会社に払う費用です。最近はこの保証料を無料にしている金融機関も増えていますが、一方で先ほどお伝えした事務手数料が高額になることが多く注意が必要です。

印紙代

住宅ローンではお金を借りるための、金銭消費貸借契約書に貼る印紙代がかかります。税額は借入額によって以下のように定められています。

抵当権設定登記費用

住宅ローンを借りると土地や建物に抵当権を設定するための、その登記費用がかかります。金額は借入額の0.1%(住宅の場合)の登録免許税と司法書士報酬です。司法書士報酬は一般的に10万円前後ですが、金融機関によって異なるため借入前に必ず確かめておきましょう。

団体信用生命保険料

ローンを借りた人が亡くなったり、高度障害を負ったりしたときに、住宅ローンを完済してくれるのが団体信用生命保険です。保険料は無料になっている金融機関が大半ですが、ガンや三大疾病など保障の範囲を広げるとローン金利に上乗せになります。

土地を買うときの諸費用

土地購入でかかる主な諸費用には、以下のようなものがあります。

仲介手数料

土地を購入するときに不動産会社へ支払う仲介手数料は、土地の金額によって法定で上限額が決められています。ただし計算が複雑なため、400万円を超える契約については「売買価格×3%+6万円+消費税」という速算式で求められるようになっています。

印紙代

土地の売買契約書にも印紙を貼る必要があり、税額は以下のように定められています。
こちらも2024年3月31日までに結ぶ契約には、軽減措置が設けられています。

所有権移転登記費用

土地の所有権を移転する登記でも、司法書士報酬と登録免許税がかかります。
司法書士の報酬は15〜20万円が相場で、登録免許税は土地の評価額の2%です。
土地の評価額は都市部と郊外で大きく異なるため、不動産会社にあらかじめ金額を確認しておくと良いでしょう。

まとめ

注文住宅を建てるときにかかる諸費用は、総費用の10%ほどが相場と言われています。
3,000万円の総費用なら、約300万円と大きな金額になります。
しかも建物や土地、借入の条件によっては、さらにかかることも珍しくありません。

マイホームを検討するときは、できるだけ早めに住宅会社に相談し、具体的にどれくらいの諸費用がかかるか確かめるようにしましょう。
グラムスではお客様のご希望や条件ごとに、諸費用を含めた資金計画をお手伝いしていますので、お気軽にご相談ください。