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家づくりコラム

折り下げ天井は?広さと立体感の演出に強い天井のデザインを紹介

折り上げ天井は、広さの演出とスタイリッシュさを両立させた天井のデザインです。近年注目を集めています。

天井のデザインは、空間の印象を大きく左右します。そこで今回は、スタイリッシュな暮らしを実現する折り下げ天井について、施工事例を交えて紹介します。

細部のこだわりで一味違うおしゃれな住まいを実現されたい方は、ぜひ参考になさってください。

目次

折り下げ天井とは

折り下げ天井とは、天井の一部を下げる工法です。折り下げ天井を導入するケースには次の2パターンがあります。

  • デザインの一環
  • 梁や排気ダクトを隠す目的

デザインとして折り下げ天井にする場合は、室内を立体的で開放感あふれる空間に演出する効果が期待できます。

折り下げ天井の施工事例

こちらは岡山市のK様邸です。母屋の中心となる22.5帖のLDKに、折り下げ天井を配しています。広々したLDKに奥行きと立体感が生まれ、ゆったりくつろげる空間に仕上がりました。

折り下げた部分の天井の素材を変えることで、白い天井や壁の印象がキュッと引き締まって絶妙なバランスを醸し出しているのも魅力的です。

K様邸の折り下げ天井のある広いLDKは、ダイニングキッチン、そして和室といったリビングに隣接する空間を、緩やかにゾーニングしています。

無垢材を使った床やドアなど、細部まで意匠を凝らしたジャパニーズモダンともいうべき美しくも機能的なお住まいです。

折り下げ天井3つのメリット

折り下げ天井には、次のようなメリットがあります。

  1. 1.空間が広く見える
  2. 2.空間に奥行きがプラスされる
  3. 3.アレンジ次第で多様な見せ方が可能

1:空間が広く見える

折り下げ天井には、空間を広く見せるメリットがあります。

たとえば広々したLDKでも、視覚の効果で実際より狭く感じることがあります。これは、一種の目の錯覚です。広い空間は、人間の目には輪郭がぼやけて感じられることがあります。

ところが折り下げ天井を導入すると一変。K様邸のように、空間に適度なメリハリが生まれます。

またK様邸では、あえて折り下げ天井の素材を変えています。これは素材や色彩の効果で、空間の輪郭を際立たせることによる視覚効果を狙ったものです。

2:空間に奥行きがプラスされる

折り下げ天井で天井を低くすると、圧迫感を感じるのではないかと不安に思われるかもれません。

しかし抑揚のない空間に輪郭が生まれることで奥行きが生まれると、立体感が増します。この立体感が、開放感ある空間づくりのポイントです。

3:アレンジ次第で多様な見せ方が可能

折り下げ天井の素材や色を変えれば、ひとつづきの空間に仕切りが生まれます。開放感を維持したまま、用途ごとに空間を区分けすることも可能です。

また折り下げ天井は、間接照明と相性抜群です。たとえば折り下げ天井にペンダントライトをつければ、ホテルライクな空間に早変わり。また折り下げ天井の段差にダウンライトを入れると、温かみのある優しい雰囲気が生まれます。

折り下げ天井の弱点

折り下げ天井のメリットを最大限引き出すために、弱点も把握しておきましょう。

  • 費用がかかる
  • 圧迫感が出る場合がある
  • 掃除に手間がかかる

折り下げ天井を取り入れる場合、通常よりも工数がかかるため追加の費用がかかる場合があります。折り下げ天井の範囲や素材で、調整するとよいでしょう。

また折り下げ天井は、高さや幅の設定次第で圧迫感につながることがあります。ご家族の身長や天井の高さとのバランスを慎重に検討しながら、デザインすることが大切です。

マイホームでの生活が始まると、折り下げ天井の掃除が必要です。あらかじめL字に曲げ伸ばし可能なタイプのハンディモップを用意すると、こまめに掃除できるので便利です。

まとめ

折り下げ天井は、広さや立体感、またアレンジ次第でさまざまな表情を演出できる天井のデザインです。

ご自身の家づくりでも折り下げ天井を取り入れてみたいと思われたら、ぜひ私共にご相談ください。お客様のイメージされる理想の住まいや暮らし方をうかがいながら、最適な折り下げ天井のデザインをご提案いたします。