ブログ

家づくりコラム

天井が低い家はメリット満載!魅力と注意点を解説

天井が低い注文住宅なら、コストを抑えて理想の住まいを実現できます。
ただ便利で快適な生活のために知っておきたいポイントもあるので、注意が必要です。

そこで今回は、天井が低い住まいのメリットと注意点について、
弱点をカバーしながら魅力を最大に引き出した施工事例を交えながら、紹介します。

目次

「天井が低い」場合の高さとは

天井が低いという場合の天井高は、2.1mから2.3m程度です。

これは、建築基準法で定められている居室の天井高さは2.1m以上でなければならないこと、
また多くの注文住宅が天井高2.4mを採用していることに起因します。

ところで、法律で定められた最も低い天井高さである2.1mとは、どの程度の高さなのでしょうか。

2.4mと2.1mの差は30cmです。カラーボックス一段分程度、天井が低くなったとイメージするとよいでしょう。
天井高2.4mに慣れていると、少し低く感じるかもしれませんが、閉塞感を感じるほどの高さではないことがわかります。

たとえば浅口市のN様邸は、天井高2.3mの注文住宅です。

しかし縦横の比率を計算して設計されているため、室内には開放感あふれる空間が広がります。

天井が低い3つのメリット

天井が低い注文住宅には、次のようなメリットが期待できます。

  1. 1.建築コストの削減
  2. 2.光熱費の節約
  3. 3.安定感と安心感がある住まいが実現

1.建築コストの削減

天井の低い注文住宅は、気になる建築コストの削減に大いに貢献します。

天井が低い場合、縦の空間を節約できるため、建築資材の削減が可能です。
また施工に要する時間や手間も軽減させることから、コストを抑えながら理想の注文住宅を建てられます。

2.光熱費の節約

天井が低い住まいは、光熱費を節約しながら快適に暮らすのに適しています。

部屋の容積が大きくなるほど、冷暖房が効きにくくなる傾向が顕著です。
そのためたとえば、広いリビングの天井をあえて低くすると、光熱費を節約しながら快適な室内空間を維持できます。

3.安定感と安心感がある住まいが実現

天井が低い住まいは、どっしりした安定感を感じさせます。

また寝室など、天井が低いほうが安心してぐっすり眠れることもあるでしょう。とくに床座が多い部屋や和室の場合は、天井を低くした方がゆったりくつろげる傾向です。

暮らし方や家族のお好みに合わせて、天井の高さを検討するとよいでしょう。

天井が低い注文住宅を建てる際の注意点

天井が低い注文住宅には、建設コストも、光熱費といったコストも抑えるメリットがあります。ただし、次の点には注意が必要です。

  • 建具やキッチンなどの仕様が限定される
  • 照明器具や家具の高さの調整が必要

天井が低い注文住宅では、天井から取り付ける吊り戸棚や、背の高いカップボードといった部品を選べないことがあります。
二段ベットや大型のクローゼットなどはサイズが合わない可能性もあるでしょう。

そんな場合は、新居で使用したい家具のサイズを確認しておくと安心です。
またキッチンのサイズに合わせて、作り付けの収納を設置するのもよいでしょう。

浅口市のN様邸のように作り付けの家具を設置すれば、既製の家具のようにわずかにデットスペースなくスッキリ暮らせます。
なお浅口市のN様邸では、棚の高さやテーブルの奥行きは、仕事がしやすいように特にこだわって設定しています。

天井の低さを感じさせない注文住宅の施工事例

天井が低くても、それを感じさせないほどステキな暮らしを実現させた施工事例を紹介します。

岡山市のN様邸は、46坪の土地に建った、小さな2階スペースのある26坪の平屋です。

一般的なものよりも、少しだけ天井高を低く設定しました。

居室の縦横比を整える工夫で生まれた伸びやかなLDKは、ご家族みなさんのくつろぎの空間です。

間取りに制限があるため、パントリーの代わりに大収納の作り付けカップボードを設置しました。

床材と色合いを合わせたため、抜群の収納力がありながら圧迫感のない、絶妙なバランスが実現しています。

室内には、あえて高低差をつけたデザインを採用しています。

視覚の効果で、天井の低さを感じさせず、むしろ奥行きと伸びやかさが生まれました。

まとめ

さまざまな事情で、天井が低い住まいになってしまうことはあるでしょう。
しかし天井が低い家には、コストを抑えながら夢だった暮らしを実現できる可能性があります。

また工夫を凝らすことで、コンパクトながら伸びやかな住まいの願いは実現可能です。

「費用を抑えながらも、できるだけ妥協のない住まいづくりをしたい!」

「天井が低くても、伸び伸び過ごせる空間を作りたいがどうデザインしたらいい?」

そんなときはぜひ、私共にご相談ください。

お客様のご希望や理想と、ご予算をはじめとするさまざまな制約とのバランスを取りながら、最適な選択肢をご提案いたします。