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家づくりコラム

注文住宅の吹き抜けで後悔する3つの理由!成功させるポイントを紹介します!

部屋を明るく開放的にしてくれると人気の吹き抜け。しかし「リビングを吹き抜けにして後悔した」という声を、ネット上で見かけることもあります。そのため吹き抜けにあこがれているものの、自宅に作って大丈夫か不安、という方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では吹き抜けにして後悔する3つの理由と、それを解決してくれる住宅会社の選び方をお伝えします。

目次

吹き抜けで後悔する3つの理由

吹き抜けはその空間の広さやかたちのために、次のようなデメリットを持っています。

冷暖房の効きが悪い

吹き抜けにすると部屋の容積が大きくなるため、冷暖房などの空調が効きにくくなります。特に冬場は、暖房を入れても暖かい空気が上にあがってしまい、人がいるところがなかなか暖まりません。

一方、冷やされた空気は足元にたまりやすいため、夏場は冬ほど「エアコンがきかない」という事態にはなりません。しかし吹き抜けによって空間が広いことに変わりなく、冷房が効くまでの時間はどうしてもかかってしまいます。

音やにおいが伝わりやすい

吹き抜けは縦の長い筒のようなかたちをしているため、1階の音が2階に伝わりやすくなります。壁一枚で吹き抜けに面している2階の部屋に、1階の話し声やテレビの音が聞こえてしまうことも。勉強に集中したいときや具合が悪く静かに寝ていたいときは、気になることもあるでしょう。

また1階のキッチンで料理をする際に生じるにおいは、調理の熱で生まれた上昇気流に乗って吹き抜けの上まであがってきます。吹き抜けに2階のホールがつながっている間取りなら、このにおいが2階にも広がります。もし、2階のホールに洗濯物を室内干しするプランを検討している場合は、ご注意を。1階からのにおいが洗濯物に付いてしまうことも考えられます。

間取りが制限される

吹き抜けは2階の床が無いため耐震性が落ちると、他の間取りや吹き抜けの大きさなどが制限されることがあります。吹き抜けの広さが十分に取れなかったり、部屋に壁が多くなったりとお客様の希望と違った住まいになってしまうことがあります。

吹き抜けを作る際の住宅会社の選び方

お伝えした吹き抜けのデメリットは、家づくりを依頼する住宅会社次第で解決することができます。ここからは3つのデメリットへの具体的な対策と、どんな住宅会社を選べば良いかを解説します。

高気密・高断熱

吹き抜けの冷暖房の効きにくさを解決するには、高気密・高断熱の家を作る住宅会社を選ぶことがポイントになります。高気密・高断熱の家は断熱性の高い断熱材や窓を使い、できるだけ隙間を減らしています。こうした家なら冷暖房で適温になった空気が外へ逃げにくく、吹き抜け空間でも室内を一年中快適な温度に保てます。

住んでからを考える設計

吹き抜けから音を伝わりにくくするには、吹き抜けと部屋の間を壁一枚ではなく収納を挟むように設計すると良いでしょう。また吹抜けに面する2階のホールは、ロールスクリーンで仕切れるようにしておくとにおいが広がるのを防げます。

このように住んでからの暮らしに配慮したプランを積極的に提案してくれる住宅会社なら、吹き抜けだけでなく家全体を住みやすく設計してくれるでしょう。

許容応力度計算での構造計算

地震に強い家にしながら、吹き抜けや間取りへの制限を最小限にすることは十分可能です。家の耐震性を測る構造計算を、簡易的な壁量計算ではなく家の部材ごとに地震でかかる力を計算する「許容応力度計算」で行うのです。

「許容応力度計算」を行うことで、耐震性を考慮しながら、吹き抜けや他の間取りの希望を取り入れることができます。一生の大切な住まいをより納得できるものにするなら、「許容応力度計算」で構造計算をしてくれる住宅会社を選ぶと安心です。

吹き抜けにおすすめの設備

吹き抜けはさらに次のような設備をプラスすると、より快適な空間にすることができます。

シーリングファン

吹き抜けの天井にプロペラのかたちをしたシーリングファンを付けると、冷暖房の効きがさらに良くなります。夏はファンの風を受けて、より涼しさを感じられるでしょう。冬は吹き抜けの上にあがってしまう暖房した空気を、下に押し戻して人がいる場所を暖かくしてくれます。

吹き抜け窓のカーテン

吹き抜けの上部にある窓には、ぜひカーテンを付けるようにしましょう。夏はその窓から日差しが入り、室内の温度を上げてしまうからです。また座る場所によっては、窓からの光をまぶしく感じることもあります。電動のカーテンを選べば、スイッチやリモコンの操作だけで開け閉めできておすすめです。

見せ梁

吹き抜けの1階と2階の中間に「見せ梁」をかけると、個性的でナチュラル感のある住まいにできます。開放感を優先するなら「見せ梁」は無い方が良いのですが、吹き抜けをとてもスタイリッシュにしてくれます。他とはちょっと違った吹き抜けにしたい、という方にはぜひおすすめします。

まとめ

吹き抜けは素晴らしい開放感がある一方で、住み心地の面で注意したいデメリットを持っています。しかしどのメリットも、しっかりと対策を取れば快適な吹き抜けにすることができます。

吹き抜けのある家づくりをする場合は、デメリットをうまく克服し、住んだ後のことも考えた提案をしてくれる住宅会社に頼むことが大切です。今回のお伝えしたポイントを参考に、快適な吹き抜けを作ってくれる住宅会社を探してみてください。