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家づくりコラム

住宅ローン審査が通らない理由はどれ?チェックされる8項目と落ちた時の対処を解説

高額な借入になることもある住宅ローン。自分は借りられるか気になる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、住宅ローンの審査が通らない理由と、どんな項目がチェックされるのかについて解説します。審査に落ちたときの対策もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

住宅ローン審査でチェックされる8項目
住宅ローン審査で主にチェックされるのは、次の8項目です。ただしこれ以外にも、さまざまな点を金融機関はチェックします。実際に住宅ローンを借りられるかどうかは、金融機関に直接確認するようにしましょう。

1.完済時年齢
完済時年齢とは住宅ローンの返済が終わるときの年齢で、多くの金融機関において80歳の誕生日までと決められています。例えば50歳で35年の住宅ローンを申し込んでも、返済が終わる年齢は85歳になってしまうため、80歳までの30年ローンしか申し込めないことになります。

2.年収
住宅ローンを借りるために必要な最低年収は、300万円以上としている金融機関が多く見られます。中には200万円や100万円のところもありますが、そうした金融機関は他の審査基準が厳しくなる傾向があります。
もし少ない年収で申し込める金融機関で審査が通らない場合は、借入額が多すぎることや勤務先の規模、勤続年数などが原因になっている可能性があります。

3.勤務先・職業
勤務先はたとえ大企業でなくても、他の条件を満たしていれば住宅ローンを借りることができます。ただし自営業者や個人事業主は、収入や経営年数などが会社員より厳しく審査されます。ネット銀行の一部には自営業者などには融資しないところもあります。

4.勤続年数
勤続年数は1〜3年以上としている金融機関が一般的で、数ヵ月など短いと審査に通らない可能性があります。特に短期間で転職を繰り返していると、年収が多いなど有利な条件であっても審査で厳しく見られます。逆に短い勤続年数でも、前職からキャリアアップしている場合は審査に通ることもあります。

5.健康状態
申込人の健康状態が良くないと、住宅ローンの審査に通らないことがあります。これは申込人が亡くなったときなどに住宅ローンを一括返済する「団体信用生命保険」に加入できないためです。大半の金融機関で住宅ローンを借りるにはこの保険に加入することが必須になっています。
ただしフラット35のように、こうした保険に加入しなくても借りられる住宅ローンもあります。健康状態が心配な方は早めに、住宅会社や金融機関に相談すると良いでしょう。

6.担保評価
担保評価とは、家や土地がどれくらいの市場価値があるかを表します。この評価が低いと借りる金額が減らされたり、借りることができなかったりする場合があります。
これは万が一住宅ローンが払えなくなったときに、金融機関が差し押さえて売却しても、貸したローン金額が回収できないことを防ぐためです。山の中や、まわりにあまり家がないようなところで家を建てる計画の方は注意するようにしましょう。

7.返済負担率
収入に対して、ローンの支払いがどれぐらいの割合を占めるかを表すのが返済負担率です。この割合は25〜35% としている金融機関が多く、35%なら年収500万円の場合は年間で175万円、月にすると約145,800円が返済額の上限になります。
ただしこの返済負担率は金融機関によって異なります。ローン金額が多めになりそうな方は、早めに住宅会社などに相談することをおすすめします。

8.過去のローン滞納
過去に自動車ローンやカード返済の滞納があると、審査で不利になることがあります。金融機関は大きな金額を貸すため、その人が信用できるかを過去の返済の様子で判断するのです。滞納履歴は最低でも5年、場合によってはそれ以上が信用情報機関に残ると言われ、金融機関はそれを見て審査します。
意外なところでは携帯料金の引き落としができず、その料金の中に含まれていた機種代の分割返済が滞納となったケースもあります。過去の滞納が心配な方は、JICCなどの信用情報機関に自分の記録を照会してみると良いかもしれません。

落ちたときの対策

住宅ローンの審査が通らなかったときは、対策として次の3つを検討してみましょう。

他の金融機関に相談
住宅ローンの審査が通らなかったときは、他の金融機関に相談する方法もあります。審査の基準は金融機関によって異なり、別の金融機関なら審査に通る可能性があるためです。
ただし審査を受けた記録は個人情報に残り、別の金融機関も見ることができます。あまりあちこちに審査を申し込むと、なかなか審査に通らない理由のある人だと判断される恐れがあります。まずは別の金融機関に相談し、審査に通りそうなところから一つずつ審査を受けると良いかもしれません。

自己資金を増やす
住宅購入に使う自己資金を増やすことで、審査が通りやすくなることがあります。逆に、家を購入する予算全体の中で自己資金が少ないと、審査基準が厳しくなる傾向があります。もし資金をある程度お持ちなら、家に使う自己資金を増やせることを金融機関の担当者に伝えてみましょう。

他のローンを返済する
もし自動車ローンやカードローンを組んでいるなら、一括返済することで住宅ローンの審査が通りやすくなることがあります。他のローンも先ほどの返済負担率に含まれるためで、一括返済することで負担率を下げるのです。こちらも一括返済できることを金融機関の担当者に伝えてみると良いでしょう。

まとめ
住宅ローンの審査基準は金融機関によって異なるため、お客様だけでどんなことが原因で審査が通らないかを判断するのは難しいと言えます。
最も効果的な対策は、審査を受ける前に住宅ローンに明るい住宅会社に相談し、一緒に対策を考えてもらうことです。グラムスではファイナンシャルプランナーによる将来設計を基に、お客様に最適な住宅ローン対策や金融機関選びをお手伝いしていますので、お気軽にご相談下さい。