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勾配天井のメリット・デメリット!注文住宅で後悔しないコツまで解説
注文住宅のアイデア集の中でも勾配天井の板張りがオシャレだと大変人気です。
しかし、勾配天井のメリット・デメリットを理解しないまま採用してしまうと後悔してしまう恐れがあるため注意してください。
今回は勾配天井の特徴について解説します。
目次
勾配天井とは
勾配天井とは、屋根の勾配(屋根の傾斜の角度)に合わせて斜めにした天井をいいます。
天井を水平にすると、天井裏や屋根裏のデッドスペースが発生します。
その一方、勾配天井は屋根の勾配に合わせて天井を作るためデッドスペースが発生しません。
開放感溢れる空間が作れるため、平屋や2階リビング、2階居室などに勾配天井が採用されています。
勾配天井のメリット
勾配天井を採用すると3つのメリットがあります。
開放感溢れる空間を作れる
勾配天井を採用すると開放感溢れる空間が作れます。
屋根に勾配に合わせて傾斜を付けた天井にすることで、デッドスペースがなくなり空間が広くなります。
空間の立体感や奥行き感も出るため、のびのびと寛げる空間を作りたいという方におすすめです。
オシャレな空間に仕上がる
勾配天井に板張りをしたり、魅せ梁を付けたりすればデザイン性の高い空間が実現できます。注文住宅を建てる方の中には、内装デザインにこだわりたいという方が多く見受けられます。とくに、弊社で注文住宅を建てるお客様だと、勾配天井に板張りしたスタイリッシュなデザインを好む方が多いです。
高窓を設置して光を取り込める
勾配天井にすれば、通常よりも高い位置に窓を設置でき、光を採りこむことができます。また、傾斜が重要となりますが、天窓を設けることも可能です。
敷地の関係上、隣の家の窓と鉢合わせになってしまうなどの悩みは天窓で解決できます。
勾配天井のデメリット
勾配天井を採用するとメリットだけでなくデメリットもあります。
照明のお手入れが大変
勾配天井は一般的な部屋と比較すると高さがあるため、照明の交換などメンテナンスが大変です。
あまりにも天井が高いため、脚立を用意して照明の交換をしなければいけません。業者を呼んで照明の交換を依頼する方もいますが、都度、業者を呼ぶとコストがかかってしまいます。
建築コストが上がる
勾配天井を選択すると建築コストが坪単価4万円ほど上がります。
なぜなら、天井裏の電気配線工事や天井の壁紙張りなど足場を組んで行わなければいけないためです。
例えば、2階の12畳あるリビングに勾配天井を採用する場合は23万程度コストが高くなります。
(※注文住宅の施行会社で建築コストは変動するためお尋ねください。)
空調の効率性が悪くなる
勾配天井にすると開放的な空間になりますが、広くなるため空調の効率が落ちます。
エアコンの効果が感じられるまで時間がかかるため、冷暖房費が嵩みます。
そのため、空調の効率性を重視したい方にはおすすめできません。
また、床暖房を採用する方法もありますが光熱費が高くなります。
事例で解説!勾配天井で後悔しないテクニック
勾配天井にはメリット・デメリットがありますが、ちょっとしたテクニックで満足度が上げられます。ここでは、弊社の注文住宅の施行事例を見せながら勾配天井で後悔しないテクニックをご紹介します。
LED照明とペンダントライトを採用してお手入れを楽に!
勾配天井にすると照明の交換が大変だと説明しましたが、長持ちをするLED照明を採用したり、手の届くところに吊り下げられるペンダントライトを採用したりすれば、悩みが解消できます。
LED照明は白熱電球の約20倍以上、蛍光灯の約3倍以上長持ちすると言われており、1日8時間使用する場合は13~17年ほど使用できます。
そのため、頻繁に照明を交換せずに済みます。
また、ダウンライト照明に使えばスッキリした印象に仕上がるのでおすすめです。
勾配天井の高さに応じてインテリアをセレクトしてオシャレな空間を実現
建物の構造の関係で高さがない空間に勾配天井を作ることもあります。
このような空間は、インテリアを慎重に選びましょう。
高さがあるデスクやキャビネットを置くと窮屈さを感じる空間になってしまいます。
そのため、高さがない空間に勾配天井を作るときは、高さがないインテリアを置くようにしましょう。
部屋の高さに合わせてインテリアを選ぶとバランスが取れて落ち着く空間が作れます。
壁よりワントーン明るい壁紙を勾配天井に貼って広い空間を演出
勾配天井を採用した部屋を少しでも広く見せたいとお考えの人は、天井にワントーンカラーが明るい壁紙を貼ることで広く感じられます。また、照明などを上手く活用することで、部屋を広く見せることも可能です。
まとめ
勾配天井とは、屋根の勾配(屋根の傾斜の角度)に合わせて斜めにした天井をいいます。
勾配天井にすると、採光が採りこみやすく、開放感あるオシャレな空間が実現できます。
しかし、照明交換しづらかったり、空調の効率性が落ちたりなどのデメリットもあるため、よく理解しておきましょう。
少しでも気になること、不安なことがある場合は建築士の方に相談をしてみることをおすすめします。
弊社でも注文住宅のご相談を承っているため、ぜひ、お気軽にご相談ください。