注文住宅を建てるなら、こだわりたいのがキッチンです。家族のために、毎日長い時間を過ごすキッチンは、機能性・おしゃれな外観・収納など、どれをとっても妥協できないことばかりでしょう。

そこで今回は、注文住宅のキッチンで後悔しないために、知っておきたいポイントを解説します。

施工事例も併せて紹介します。ご自身のマイホームのイメージを膨らませて、楽しみながらご覧ください。

注文住宅のおしゃれなキッチンの事例3選

高い機能性とおしゃれなデザインを両立させたキッチンの事例を3つ、紹介します。

事例１：すっきりデザイン×たっぷり収納のキッチン

岡山市のN様邸のキッチンです。収納力のあるパントリーをご希望でしたが、間取りの制限がネックに。そんなN様のお悩みを解消するのが、大収納のカップボードです。

床材の色合いを合わせてデザインしたことで、スタイリッシュさを維持しながらもたっぷりの収納スペースを確保できました。

限られたスペースでも、大容量の収納を設置するためのアイディアです。

またN様邸のキッチンの一角には、小さなテーブルもあります。コトコト煮込み料理を作る間に休憩したり、レシピを確認したりできる、便利でほっとするスペースです。

事例2：回遊導線を意識したこだわりのアイランドキッチン

高級感あふれるアイランドキッチンが壮観な、浅口市のN様邸です。

なおアイランドキッチンとは、壁に接することなく島（アイランド）のように配置されたキッチンを指します。

アイランドキッチンは、キッチンを間取りの主役に据えたデザインです。リビングとの一体感や開放感を演出できます。リビングでくつろぐ家族やお友達とコミュニケーションをとりながらキッチンにたてるのが魅力です。

またキッチンを中心に回遊導線を作っているため、スムーズに家事を進められます。

事例3：機能的でおしゃれな対面キッチン

岡山市のK様邸のキッチンは、ゆるやかに空間を仕切る対面キッチンが特徴です。

ダイニングとの一体感が魅力の対面キッチンですが、油跳ね、水跳ねしやすい構造でもあります。こういった弱点をフォローするために、K様邸の対面キッチンでは手元が見えないような立ち上がりのあるデザインを採用しました。

対面キッチンの後方にはキャビネットを設置しており、収納力も維持しています。機能性とシックな外観の調和が魅力的なキッチンです。

使いやすいキッチンを考える3つのポイント

注文住宅のキッチン選びで失敗しないために、次のポイントをチェックしてください。

1：今のキッチンの長所・弱点をみつける

注文住宅のキッチンのレイアウトを考えるときは、今の住まいをベースに考えるのがおすすめです。実際に生活している中で便利に感じるところは家づくりの活かし、弱点は改善する方向で進めれば、理想のキッチンを実現しやすくなります。

またどうしても譲れない条件と、必要に応じて妥協してもよいポイントをピックアップするのもよいでしょう。施工会社の担当者との打合せがスムーズに進みます。

2：基本導線やキッチンの高さ

キッチンで頻繁に使う冷蔵庫・シンク・コンロを結ぶ作業導線をワークトライアングルと呼びます。人間工学の観点では、ワークトライアングルの3辺の合計が3.6m〜6.6m程度となるのが理想です。

またキッチンの高さは、「（身長÷2）＋5㎝」の計算式で算定します。例えば160㎝の人の場合、キッチンの高さは85㎝が理想です。

3：収納スペースの量と位置

収納はキッチンの利便性に大きく影響します。何をどのくらい収納したいかをあらかじめ考えて、収納スペースの配置や容量を決めてください。

高い場所に収納を配置する場合は、主に利用する家族の身長で無理なく使用できるよう、設計に配慮することが大切です。

まとめ

注文住宅のキッチンは自由度が高いため、理想のデザインを実現する格好のチャンスです。その反面、理想と現実の使いやすさをすり合わせるのは難しく、バランスのとり方に困ることもあるでしょう。

そんな時は、私共にぜひご相談ください。お客様の「こんなキッチンにしたい」願いと、機能や予算といった考慮すべきさまざまな事項を調整しながら、最適なプランをご提案いたします。